必要な時間は約 10 分です。
「蛇口や排水管から水漏れしているけど、業者を呼ぶまで時間がかかる」
「穴が空いたホースを新しく買い換えるまで使いたい」
そんなときは、貼ったり巻き付けたりするだけで一時的に水漏れを止められる水漏れ補修テープが便利です。
そこで本記事では、水漏れ補修テープで補修できる水漏れの種類や、場所別におすすめの水漏れ補修テープと実際の手順を紹介します。
急な水漏れでお困りの方はぜひ参考にしてくださいね。
水漏れ補修テープで補修できるのはどんな水漏れ?
水漏れ補修テープとは、水漏れした部分の補修や濡らしたくない部分の保護、水垂れによるカビの発生や汚れを防ぐために使用する、耐水性のあるテープのことです。
配管の接続部やホースからじわじわしみ出している、ポタポタと垂れている水漏れの応急処置に使用できます。
水漏れ補修テープが使えない場所・症状
基本的に、水漏れ補修テープで止められるのは軽度の水漏れです。
亀裂や穴から勢いよく水が噴き出していたり、時間の経過とともにどんどん勢いが増していたりするような水漏れには対応できないため注意が必要です。
重度の水漏れやテープが巻けない場所での水漏れは、そのままにしておくと他の場所への被害拡大や水道代の高騰が懸念されます。
水道の元栓を閉め、速やかに水道業者に連絡しましょう。
水漏れテープの種類
水漏れ補修テープは主に以下の4種類があります。
- 防水補修テープ
- 自己融着テープ
- 仮補修テープ
- 水道用ラップテープ
テープの種類によって使用に適した場所や効果が異なるため、水漏れ箇所や目的に合ったものを選びましょう。
防水補修テープ
ポリエチレンなどの素材でできており、片面が防水仕様、もう片面が粘着成分でくっつく仕組みのテープです。
シール性に優れており伸びが良く、曲面やカーブ部分にも貼れるため汎用性が高いのが特徴です。
塩ビ管素材の配管やシャワーホースなどの水漏れ、浴室、洗面台、キッチンなどの隙間から垂れ落ちる水漏れ、雨で濡れる箇所の補修などに幅広く効果を発揮します。
自己融着テープ
シリコンなどの素材でできており、テープ自体が自己融着してくっつく仕組みのテープです。
接着剤や粘着剤を使用していないため、防水性や気密性、耐久性にすぐれているほか、耐熱性、耐寒性があるなど温度変化にも強いのが特徴です。
ただし、巻きつけることで接着するため、使用できるのは配管やホースのようにまっすぐな形状で、なおかつ巻ける場所にあるものに限られます。
水道用ラップテープ
シリコンゴムなどの素材でできており、主に排水管や蛇口からの水漏れを塞ぐために使われるテープです。伸びが良く、凸凹な場所でも容易に巻きつけることが可能でベタつきづらく、剥がした跡も残りません。
ただし、対処できるのはわずかな隙間からしみ出てくる場合など、勢いの弱い水漏れに限ります。
仮補修テープ
アクリルなどの素材でできており、透明なので貼った場所が目立たず、凹凸面にもよくなじむテープです。
便器やバスタブ、タイルなどのひび割れに応急処置として使用できます。
水漏れ補修テープの価格は?どこで手に入る?
水漏れ補修テープは、ホームセンターやドラッグストア、100均などで販売されています。
どの種類もおおよそ500円〜2,000円程度と割と安価で手に入れることが可能です。
ネット通販などでも購入できますが、できるだけ店頭で商品を確かめてから購入した方が失敗しづらいといえるでしょう。
水周りの水漏れをテープで補修する方法
ここからは、水漏れ補修テープで実際に水漏れを補修する手順を紹介していきます。
1.水道の元栓を閉め、原因を特定する
作業中の水漏れを防ぐために、水道の元栓や止水栓は締めておきます。
その後、水漏れの原因となっている部品や箇所を特定し、水漏れ補修テープを巻く位置を確認しておきましょう。
補修する部分をきれいに拭き取る
補修する部分に汚れや油分、水分が残ったままテープを貼ると、テープと部品の間に隙間ができ、そこから再び水漏れしてしまいます。
水漏れ補修テープを巻く前にタオルなどできれいに拭き取り、しっかり乾燥させてから作業を始めましょう。
テープを必要な長さに切っておく
水漏れ補修テープを貼る前に、必要な長さに切る、貼る場所に段差・角度がある場合は折るなどしておくと作業がスムーズに進められます。
また、テープの先端をハサミやカッターで整えておくと、シワや捻じれによる凸凹がなくなり、隙間が生じるのを予防できます。
貼るときはぴったり密着させる
水漏れ補修テープを貼るときは、隙間を密閉するようにテープ全体を密着させることが大切です。
貼り終えたらテープ全体を手や指などで押さえて、ぴったりと馴染ませましょう。
【場所別】おすすめの水漏れ補修テープと補修手順
ここからは、水漏れしている箇所別に、おすすめのテープの種類と補修手順について紹介していきます。
ただし、ここで紹介するのはあくまでも一般的な補修手順になります。
商品によって最適な補修方法は異なりますので、実際に使用するテープに取扱説明書がある場合は、その手順にしたがってください。
蛇口からの水漏れ
蛇口からの水漏れには、防水補修テープや水道用ラップテープがおすすめです。
蛇口からの水漏れを補修する手順は以下のとおりです。
蛇口からの水漏れを補修する手順 |
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テープはあらかじめ必要な長さに切っておいても、そのままぐるぐる巻きつけても大丈夫です。
また、巻く回数が少な過ぎると強度が弱く、逆に多過ぎると太くなって蛇口に取り付けられなくなるため巻く回数には十分注意が必要です。
排水管の直管部分からの水漏れ
排水管の直管部分の水漏れには、防水補修テープや水道用ラップテープ、自己癒着テープがおすすめです。
水漏れの勢いが比較的強い場合や、お湯の通り道となる場合は、強度の高い自己癒着テープを使うとよいでしょう。
ここでは、自己癒着テープで排水管の直管部分からの水漏れを補修する手順を紹介します。
排水管の直管部分からの水漏れを補修する手順 |
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巻き終わり部分は引き伸ばさず、全体を指圧してしっかりと圧着させるのがポイントです。
排水管の接続部分からの水漏れ
排水管の接続部分からの水漏れには、直管部分同様、防水補修テープや水道用ラップテープ、自己癒着テープがおすすめです。
排水管の接続部分からの水漏れを補修する手順は以下のとおりです。
排水管の接続部分からの水漏れを補修する手順 |
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巻き付けがゆるいと水漏れが止まらないため、テープを巻くときはきつめに引っ張りながら、水漏れ部分はとくに集中的に保護することが大切です。
ただし、自己癒着テープで補修する場合は、最後は少しゆるめに巻き、巻き終わり箇所がすべてテープに触れるよう注意してください。
便器や浴槽などのひび割れからの水漏れ
便器や浴槽、タイルなどのひび割れからの水漏れには、仮補修テープがおすすめです。
仮補修テープでひび割れからの水漏れを補修する手順は以下のとおりです。
ひび割れなどを素手で触るとケガをする恐れがあるので、手袋などケガ防止対策をした上で行ってください。
便器や浴槽などのひび割れからの水漏れを補修する手順 |
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テープを貼る際は、定規などで気泡を抜きながら作業することでよりきれいに、密着して貼ることが可能です。
水漏れ補修テープで応急処置した後は水道業者へ相談
水漏れ補修テープによる補修は、あくまでも水道業者が来るまでの応急処置です。
水漏れ補修テープで塞ぐことでいったん水漏れがおさまったとしても、目に見えないだけで重大な問題が隠れている可能性や再発リスクがあります。
特に、便器や浴槽などのひび割れから水漏れしている場合は、下地部分での腐食・カビの発生や階下漏水などのトラブルにつながるため、一度水道業者に見てもらうようにしましょう。
まとめ
水漏れ補修テープは、蛇口や排水管、便器や浴槽のひび割れなどの軽度な水漏れを一時的に止めることができる便利なアイテムです。
500円〜2,000円前後で購入でき、誰でも簡単に使えるため応急処置にぴったりといえるでしょう。
ただし当然ですが、水漏れ補修テープを貼って一見水漏れがおさまったように見えても、根本的な解決にはなっていません。
目に見えないだけで重大な問題が隠れている可能性もあるため、必ず一度水道業者に見てもらうようにしましょう。
水道救急センターは、以下の対応エリア内なら最短30分で駆けつけることが可能です。
お見積もりはもちろん、出張料・キャンセル料も全て無料となっておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。