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ワイヤーブラシとはその名の通り、ワイヤーの先端に汚れを落とすためのブラシがついた洗浄器具のことです。
ワイヤーブラシを上手く使うことで、排水口内に溜まった汚れを根こそぎ落とすことができます。
今回は、排水管のつまりをワイヤーブラシで解決する方法を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
ワイヤーブラシの使用手順・方法
ワイヤーブラシの購入方法から実際の使用手順までを詳しく紹介していきます。
1.ホームセンターで購入する
ワイヤーブラシはホームセンターに行くことで簡単に手に入れることができます。
価格も400円〜1000円と安いので、持っていない方は近くのホームセンターに行って購入しましょう。
2.使用する前には必ず養生をする
ワイヤーブラシを使っている最中は、汚れが周囲に飛散する可能性があります。
そのため周囲の物を汚してしまわないよう、ビニールシートや古くなった雑巾、ボロ布、新聞紙などで必ず養生しておきましょう。
3.排水口にゆっくりと押し込む
ここまでの準備が整ったら、いよいよ作業に取り掛かります。 まずはワイヤーブラシを排水口にゆっくりと押し込んでいきましょう。 押し込んでいる最中は、ワイヤーブラシ全体が落ちないよう注意してください。
同時に排水管の状態も確認しよう
ワイヤーブラシを押し込んだら、軽く揺らして排水管にどの程度の汚れがたまっているか確認してみましょう。
汚れの度合いによって揺らした時の感触はまったく異なります。
例えば、重度の汚れであれば異物のゴツゴツした感触が手に伝わると思いますし、軽度の汚れであれば異物の感触は少ないでしょう。
4.原因を取り除く
ワイヤーを回転させるようにして入れていくと、先端のらせん状のヘッド部分は排水管内の汚れと接触した状態で奥へ進めることが可能になります。
硬いものに当たったような感触があれば、蝶ボルトを締めてグリップ部分を回してワイヤーを回転させながら更に進めます。
このとき余った手元のワイヤーがよじれて暴れる可能性があるので、ケガをしたり周囲に損害を与えないよう、余ったワイヤーを束ねておくようにしましょう。
そのあとグリップを数回まわしたら、ワイヤーを引き抜いていきます。
すべて出たら、ヘッド部分についた汚れを拭き取っていきましょう。
5.つまりが解消されたかどうかを確かめる
最後に水を少しずつ流して、つまりが解消されたかどうかを確認します。
つまりが残っている場合は再度ワイヤーを押し込み回転させます。
そのあと、引き抜く作業を繰り返します。
細かい汚れはパイプクリーナーなどで除去する
パイプクリーナーは重度の汚れを落とすのにはあまり向いていませんが、そこそこの汚れに対しては絶大な効果を発揮します。
ワイヤーブラシでは落としきれなかった細かい汚れについては、パイプクリーナーの力を借りて仕上げをすれば完了です。
6.ワイヤーブラシを手入れしてきちんと乾かす
ワイヤーブラシを使い終わった後は、お手入れとして防錆潤滑油をかけておくと、錆びづらくなります。
防錆潤滑油をかけた後は次の使用に備えてしっかりと乾かしておきましょう。
家庭用ワイヤーブラシを活用するデメリット
今度は家庭用ワイヤーブラシを活用するデメリットについて解説していきます。
素人にはかなり難しい作業になる
家庭用ワイヤーブラシは汚れを落とすのに便利な反面、何メートルも深い排水管をブラシでゴシゴシ洗う必要があるため、素人にはハードな作業と言えます。
ある程度使い慣れている人であれば問題ないと思いますが、初めて使うという人は結構な重労働に感じてしまうことがあるでしょう。
家庭用ワイヤーブラシには限界がある
ワイヤーブラシのもう1つのデメリットとして、ワイヤーや先端のブラシ部分の強度が弱いということが挙げられます。
ある程度の汚れは除去できますが、つまりの原因となっている排水管の箇所が完全に塞がっているような場合、家庭用ワイヤーブラシでは汚れの完全除去は難しくなります。
もしワイヤーブラシ先端がつまっている箇所を通過し、水の通り道を作れてつまりが解消したように見えても、小さな穴しか開けられていなかった場合はすぐに再発する可能性が高いです。
また、排水管から下水管までは数十メートルとなっていることが多いため、つまりの箇所があまりにも深いと、そもそもワイヤーブラシの先端すらも届かない可能性もあります。
業務用ワイヤーブラシの特徴
業務用ワイヤーブラシは別名トーラーとも呼ばれ、家庭用ワイヤーブラシよりも大型かつ重量のあるものが多いことに加え、手動式と電動式の2つのタイプがあるのが特徴です。
汚れを取り除く力も家庭用のものに比べて遥かに強いですが、使用箇所を誤ってしまうとパイプ内に穴を開けてしまうため注意が必要です。
不安な方は迷わずプロに依頼しよう
ワイヤーブラシは安価な上、手に入りやすく、収納スペースもさほど取らないため、排水管がつまった時にとても役立つ道具です。
しかし、いざ使用するとなると何メートルもの排水管をゴシゴシ掃除しないといけないので、人によっては重労働に感じることもあります。
また、ワイヤーブラシを使ったからといって、必ずしも問題が解決する訳ではありません。
つまりの度合いがあまりにもひどいと、ワイヤーブラシではどうにもならないことがあります。
もし自分でやるのが不安な方は、プロの業者に依頼することをオススメします。
プロの業者に依頼すれば、つまりの原因を確実に解消してもらうことができます。
無理に修理を進めると水漏れなどのさらなるトラブルに発展してしまう恐れがあるので、少しでも難しそうだな…と感じたら、迷わずプロの業者に依頼しましょう。