水道・蛇口

蛇口とスパナ

自宅で蛇口を交換するには?場所別に蛇口の交換方法をご紹介

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蛇口のサビが気になったり、好みの形式に変えたりしたい方の中には、自身で蛇口を交換したいと考える方もいるのではないでしょうか。

自宅のキッチンや洗面台などに取り付けられている蛇口は、10年程度で劣化してしまうので、交換方法を覚えておいて損はありません。

今回は、自宅で蛇口を交換する方法と流れ、場所別の交換方法について分かりやすく解説します。


自宅で行う蛇口の交換の流れ

キッチンの蛇口

まずは、蛇口交換の流れを5ステップに分けて紹介します。

道具を用意

自宅で蛇口交換を始める時は新しい蛇口を用意するのはもちろん、清掃および床などにこぼれた水を拭くための雑巾、スパナやドライバー、シールテープ、歯ブラシも必要です。

特にシールテープは、水漏れを防ぐために必要な道具ですので忘れないよう気を付けてください。
シールテープは伸縮性のあるテープで、蛇口や取り付け脚(ネジ部)に巻き付けます。

その他、スパナやドライバーも古い蛇口の取り外し、新しい蛇口の取り付けに必要な道具です。

水道の元栓を閉める

道具を用意した後は、水道の元栓を閉めておきます。

元栓を閉めておけば、蛇口を取り外ししても給水管から水は流れません。

元栓は水道メーターの隣に設置されているので、時計回りにハンドルを回すと閉まります。

また、蛇口交換箇所以外の水を止めたくない場合は、止水栓を閉めましょう。

止水栓は洗面台やトイレ、キッチンなど各箇所に設置されている器具で、ハンドルもしくはドライバーを時計回りに占めると部分的に水を止めることができます。

たとえば洗面台の止水栓を閉めても、元栓は開いているので他(トイレやキッチン、給湯器など)の給水は止まりません。

古い蛇口を取り外す

水が止まっていることを確認できたら、古い蛇口を取り外します。

蛇口を取り外すには、蛇口本体と配管を接続しているナットをスパナで回します。
また、回す方向は反時計回りです。

スパナでナットを回す時は、配管や周辺の部材を破損しないようゆっくり動かすのもポイントです。

勢いよく回してしまうと場合によっては、配管を傷つけたりナットの角を潰したりする可能性もあります。

また、ナットを回している時に、ナットからスパナが外れたはずみで、勢いよく手や腕を周辺の角にぶつけて怪我をする可能性もあるので、気を付けましょう。

給水管内の掃除

無事古い蛇口を取り外した後は、蛇口と接続していた給水管(配管)のふちや外側、内部も可能な範囲で掃除します。

給水管は掃除する機会の少ない場所ですので、この機会に歯ブラシや布を使いサビや水アカ、汚れを取り除きましょう。

また、蛇口本体と接続していた部分には、古いシールテープも残っているので丁寧に取り除いておくのも大切です。

古いシールテープが残っていると新しいシールテープを綺麗に巻けず、水漏れにつながります。

シールテープを巻いて取り付ける

新しい蛇口もしくは取り付け脚も交換する時は、各器具のネジ部分にシールテープを巻いた上で取り付けます。

シールテープを巻く方向は、ネジと反対方向ですので時計回りに5~6回もしくは7~8回程度巻くのが基本です。

また、ネジの先端部分は、シールテープが被らないように気を付けてください。

ネジ部分全体にシールテープを巻いてしまうと、給水管側のネジ穴に入らず、水漏れトラブルなどにつながってしまいます。

なお、シールテープを7~8回巻いても給水管側とすき間が空いてしまう時は、すき間がなくなるまで巻いても問題ありません。

場所別の蛇口の交換方法

洗面所の蛇口

蛇口交換の基本的な流れを確認できたら、場所別の交換方法についても覚えておきましょう。

蛇口交換はキッチンや洗面所などの設置場所や、壁付きか台付きかなど状況によって手順も違います。

キッチン

キッチンの蛇口には、壁に設置されている給水管と接続する壁付きと、キッチンの台に取り付ける台付きの2種類に分かれています。

その他にも、次のようなタイプがあります。

  • 取り付け穴が1箇所のワンホールタイプ
  • 取り付け穴が2箇所あるツーホールタイプ
  • 温水だけ、もしくは冷水だけ出てくる単水栓
  • 温水と冷水が1つの蛇口から出てくる混合水栓
  • 蛇口を購入する際は、どのタイプなら取り付けられるのか、自宅の水栓および配管の設計を確認しておきましょう。

    壁付き

    キッチンの蛇口が壁付きの時は、スパナとシールテープ、雑巾と歯ブラシで交換作業を進められます。

    まずは、ワンホール・ツーホールどちらのタイプでも、事前に元栓もしくは止水栓を閉め、蛇口のハンドルを回し蛇口内に残った少量の水も出し切っておくのが大切です。

    • ワンホールの場合

      スパナで本体を取り外し、給水管の掃除と新しい単水栓にシールテープを巻いた上で反時計回りに回し取り付ける流れです。

      ツーホールよりもシンプルで、工程数の少ない作業が特徴といえるでしょう。

    • ツーホールの場合

      元栓を閉める作業と蛇口本体のナットをスパナで外すところまでワンホールと同じですが、取り付け脚(クランク)の作業を追加する点で異なります。

      蛇口本体を取り外した後は、本体を支える取り付け脚2本を、時計回りに回して給水管から外します。

      それぞれの給水管の内部と周辺を清掃し、古いシールテープやごみ、サビや水アカを取り除きます。

      清掃後は新しい取り付け脚を取り出し、ネジ部分にシールテープを時計回りに巻いた上で給水管に取り付けましょう。

      この時、取り付け脚を最後まで締めきらず、1回転分緩めてハの字にしておくのもポイントです。
      取り付け脚の高さが左右同一になるよう、目視でも構いませんので調整しましょう。

      最後に蛇口本体のネジ部分にもシールテープを巻き、取り付け脚にナットで取り付けた後、取り付け脚も本締めして交換作業完了です。

      もし、蛇口が水平になっていない時は、左右のナットで高さを調整します。

    台付き

    台付き蛇口とは、キッチンのシンク(台)から蛇口を取り付けるタイプのことです。

    台付きにはワンホールの単水栓と混合水栓、ツーホールの混合水栓などがあります。
    どのタイプも、清掃作業のために雑巾や歯ブラシを用意しておきましょう。

    • 単水栓の場合

      単水栓は、交換作業にスパナとシールテープで対応できます。

      元栓(or止水栓)を閉めた後に蛇口本体のナットをスパナで反時計回りに回して外し、給水管の清掃を行います。

      そして、新しい蛇口のネジ部分にシールテープを巻いたのち、給水管に取り付けます。

    • 混合水栓の場合

      混合水栓(ワンホール、ツーホール)は、一般的にプラス・マイナスドライバーとスパナもしくはモンキーレンチ、六角レンチとシールテープが必要です。

      交換を行う時は、残留水が床にこぼれる可能性があるため、元栓を閉めたのちシンク下に厚めの雑巾やタオルを敷いておきます。

      準備ができたら、シンク下から2本の給水ホース(温水、冷水)をつないでいるナットをスパナで外します。

      ホースの取り外し後はシンク下にある固定台座を取り外し、シンク上部から本体を上方向に引き抜きます。

      なお台座の固定方法は、以下の通りです。

      必要な道具 取り外し方
      ナット方式 ナット締め付け工具 シンク下から取り外す
      ボルト方式 水栓プライヤ シンク下から取り外す
      上面施工方式 六角ナット シンク上からナットを回し取り外す

      止水栓には逆止弁が取り付けられているので、逆止弁を外したのちに新しい台座を取り付けます。

      次に新しい混合水栓をシンク上から差し込み、台座とドライバーもしくはナットなどで固定します。

      本体の固定後は、新品の混合水栓に付属している逆止弁を止水栓に取り付け、給水ホース(お湯、冷水)をそれぞれスパナで固定し交換作業が完了です。

      なお混合水栓には逆止弁があるので、シールテープは不要です。

    洗面所

    洗面所の蛇口も、キッチンと同様に壁付きと台付きの2種類に分かれています。

    また水栓の種類も、単水栓・混合水栓、ワンホール・ツーホールなどキッチンと大きな違いはありません。

    単水栓の場合は、壁付き・台付きどちらでもスパナとシールテープ、雑巾と歯ブラシで基本的に交換できます。

    対して混合水栓の場合は、プラス・マイナスドライバーとスパナもしくはモンキーレンチ、六角レンチとシールテープが必要です。

    基本的に、キッチンと同じ手順で蛇口を交換できるので、簡単に紹介していきます。

    壁付き

    どのタイプの蛇口でもまずは、元栓(止水栓)を閉めて蛇口に残った水を出しておきます。

    • 単水栓の場合

      スパナで本体と給水管をつなぐナットを外し、シールテープを外したり周辺の清掃を行ったりします。

      次に新しい蛇口へシールテープを巻き、給水管へ反時計回りに回して締めて交換完了です。

    • 混合水栓の場合

      元栓を閉めたあとにスパナで蛇口本体を外します。

      また、2本の取り付け脚は手で回して外します。次に給水管周りを清掃し、取り付け脚と蛇口本体のネジ部分にシールテープを巻き付けます。

      その後は、2本の取り付け脚を給水管へ同じ高さになるよう回しながら取り付け、蛇口本体も取り付け脚で固定すれば交換完了です。

    どちらのタイプでも、取り付け後は試しに水を出して、水漏れがないか確認します。

    台付き

    台付きの場合もキッチンと同じ交換の流れです。

    • 単水栓の場合

      元栓(or止水栓)を閉め、蛇口本体のナットをスパナで反時計回りに回して外します。

      給水管の清掃を行った後に、蛇口本体のネジ部分をシールテープで巻き、給水管に取り付け交換作業完了となります。

    • 混合水栓の場合

      元栓もしくは洗面所の止水栓を閉めたのち、床に厚めの雑巾やタオルを敷いておきます。

      続いて、洗面所下から2本の給水ホース(温水、冷水)をつないでいるナットをスパナで外しましょう。

      ホースの取り外し後はシンク下にある固定台座を取り外し、シンク上部から本体を上方向に引き抜きます。

      台座の固定方法はキッチンの蛇口交換と同じく、各メーカー・規格ごとに次のように変わります。

      必要な道具 取り外し方
      ナット方式 ナット締め付け工具 シンク下から取り外す
      ボルト方式 水栓プライヤ シンク下から取り外す
      上面施工方式 六角ナット シンク上からナットを回し取り外す

      逆止弁を上に引き抜き、新しい台座を取り付けたあとに混合水栓も差し込み固定しましょう。

      最後に新しい混合水栓に付属している新品の逆止弁も取り付けて、給水ホースとスパナで固定して交換完了です。

    自力で交換するのが難しいと思ったら

    蛇口交換する業者

    基本的に、キッチンや洗面所の蛇口は自力でも交換できます。

    しかし、サビがひどくナットや本体が外れない時や各部品の規格が分からない時は、ぜひお気軽にライフサポートへご相談ください、

    さまざまなメーカーや種類の蛇口やゴムパッキン、逆止弁やシールテープなどを用意しており、専門技術を駆使したスピーディかつ正確な作業が強みです。

    自宅での蛇口交換が難しいと感じた時は、ぜひ検討してみてくださいね。





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