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キッチンやお風呂、洗面所の排水口から出てくる臭いが気になっていて、どうすれば改善できるのか困っている方もいるのではないでしょうか。
また、排水口の臭いの原因についても気になっているかと思います。
今回は、自宅の排水口の臭いで悩んでいる方に向けて、臭いの原因や主な発生場所、掃除方法について分かりやすく紹介していきます。
排水口の臭いの原因
排水口の臭いは、主に蓄積した汚れが原因です。
特にキッチンには、調理した際に出た野菜くずや油など、さまざまな汚れが溜まりやすい場所です。
他にも、排水トラップ・ホースの故障などが原因の場合もあります。
まずは、排水口の臭いの原因を確認した上で、対処法を考えましょう。
排水口に溜まった汚れ
排水口から出てくる臭いの主な原因は、さまざまな汚れの蓄積と腐敗、菌の増殖などです。
- キッチン
油や野菜くず、肉や魚の骨や油分、洗剤、その他調味料やドレッシングなど、さまざまなものが排水口に蓄積した結果、臭いにつながります。
野菜くずやその他食材の残りをそのまま流さず、ゴミ受けやネットを取り付けてゴミ箱に捨てるようにすると、臭いを防げます。
- お風呂
石鹸カスやシャンプー、リンス、体を洗った際に出てくる油脂やアカ、髪の毛などが排水口に蓄積したものが原因です。
- 洗面所
洗顔料や石鹸カス、歯磨き粉や水アカなどが排水口に蓄積していき、臭いが発生すると考えられます。
排水トラップの故障
排水トラップとは、シンクや洗面台と配管の間に取り付けられている設備のことで、下水道の臭いを防ぎます。
下水道の汚水から発生する臭いは、キッチンや洗面所などの排水管を通して漂ってきてしまいますが、水道水を排水トラップ内に一定量溜めることで臭いを遮断できます。
水を溜める仕組みには種類があり、おわん型のわんトラップやS字、P字、ドラム型トラップやU字トラップなど多種多様です。
代表的な3つのトラップの形状は、次の通りです。
- わんトラップ
お椀を逆さにしたような部品をトラップにかぶせるような形状で、水を一定量溜めています。
- ドラムトラップ
排水口と排水ホースの間にドラムのような空間があり、そこに水を溜めています。
- 管トラップ
配管をS字やU字に曲げて水を溜めています。
本来なら、水を溜めて下水道からの臭いを防いでくれる排水トラップですが、故障などで水が蒸発してしまうと、臭いが発生するだけでなく虫も排水口に上がってきてしまいます。
また排水トラップに汚れやカビ、ぬめりが付着している場合も、臭いが発生するので要注意です。
排水ホースの故障
シンクの下には、排水ホースと下水からの臭いや虫を防ぐ排水カバーがあります。
そして排水カバーの下で、排水ホースと下水につながる塩ビ管を接続している仕組みです。
この排水ホースと塩ビ管の接続に不備があったり、排水ホースに穴が開いていたりすると下水から発生する臭いが漏れ、漏水も起こります。
また、排水カバーが外れていたり破損していたりすると、下水で発生した臭いを防げません。
悪臭といえるレベルの強烈な臭いを感じる時は、排水ホースの不備や故障の可能性もあるので排水ホースや排水カバー、塩ビ管の状態を確認してみましょう。
排水口の臭いが発生する場所
続いては、排水口の臭いが発生する場所と排水の構造について紹介します。
キッチン
キッチンの排水口には、ゴミを流さないようにするための排水バスケットがあり、その下にわんトラップ型の排水トラップが取り付けられていることが多いです。
わんトラップの下には排水ホースが伸びていて、床下の塩ビ管とホースを接続しています。
キッチンには下水からの臭いや虫を防ぐため、排水ホースの通る部分に排水カバーが取り付けられているのも特徴です。
キッチンの排水口から臭いが発生している場合は、排水トラップもしくは排水ホースと塩ビ管付近を確認してみましょう。
お風呂
お風呂は、排水口・排水トラップ・排水ホースといった順番で構成されています。
またお風呂の排水トラップには、わんトラップ以外にもドラムトラップや管トラップなどさまざまなタイプのものが設置されているのが特徴です。
お風呂の排水口からの臭いは、一般的に排水口に溜まった髪の毛や石鹸カス、油脂や水アカ、もしくは排水トラップの故障などから発生しています。
洗面所
洗面所の排水口は、基本的にキッチンと同じ構造です。
排水口の下にワントラップがあり、排水トラップの下に向かって排水ホースが伸びていて、床下の塩ビ管と接続しています。
また洗面所にも、キッチンと同じく排水カバーが取り付けられています。
洗面所からの臭いは、排水トラップもしくは排水口周辺の汚れ、排水カバーなどから出ている可能性もあります。
排水口の掃除方法
排水口の臭いを防いだり抑えたりするには、定期的に清掃をしましょう。
ここでは排水口の掃除に必要なものと、掃除の流れの2点を解説していきます。
必要なもの
排水口の掃除に必要なものは、次の通りです。
市販の洗剤は排水バスケットやカバーの掃除、重曹とクエン酸は排水トラップやホースなど手の届かない部分を掃除するために使用します。
なお重曹やクエン酸が手元にない方は、パイプクリーナーを使用するのもおすすめです。
掃除の流れ
まずは、換気扇を付けておきます。
次に排水口のカバーやヘアキャッチャー、排水バスケットを取り外します。各部品に付着した油汚れなどは、市販の洗剤とブラシ・スポンジを使用して落としていきましょう。
シンク下の排水トラップや排水ホースには、重曹を適量かけていきます。
重曹の上にクエン酸をかけると泡が出てくるので、30分程度放置しましょう。
化学反応によってぬめりや汚れなどが浮いてくるので、重曹とクエン酸をまんべんなくかけるのがポイントです。
最後に60度以下のお湯を流して、重曹とクエン酸、汚れを全て洗い落とします。
排水口の臭いが取れない時は
排水口は、重曹やクエン酸、市販の洗剤などで定期的に掃除を行うことで臭いを防げます。
また、掃除をしても排水口から臭いがあったり、排水ホースや床下から悪臭を感じたりする時は、排水トラップや排水ホースの交換で臭いを抑えることもできます。
しかし、排水トラップや排水ホースの交換は、慣れていなければ失敗する可能性もあります。
排水口の臭いがひどく、速やかに解決したい時は、水道修理業者へ電話相談してみるのがおすすめです。
水道修理業者なら、専用のカメラによる配管内の調査、薬品を使った清掃や高圧洗浄などで、キッチン・お風呂・洗面所の臭いやつまりを解決してくれます。
まずは、訪問調査と見積もりを依頼してみてはいかがでしょうか。