必要な時間は約 11 分です。
トイレの床に水がポタポタと漏れてしまって困っていませんか?
急に水漏れが起きてしまったらどうすれば良いか分かりませんし、多くの方は不安に感じてしまいますよね。
そこでこのページでは、トイレの床に水が漏れてしまう原因と対処法をお伝えしていきます。
ぜひ参考にしてみてください。
トイレから水漏れしたらまずすること
まずは、どの水漏れの際にも言えることですが止水栓を閉めましょう。水漏れをそのままにしていると水が出っ放しの状態になってしまうので、水道料金が上がってしまったり、浸水が広がってしまう恐れがあります。
止水栓を閉めたら、濡れている床を拭いて清掃しましょう。
トイレの水漏れの場合汚水が漏れている可能性もあるので、消毒などもしっかり行ってください。
トイレの床に水が漏れてしまう主な原因と対処法
トイレの床に水が漏れてしまう原因としては以下の通りです。
- トイレタンクや便器の結露
- トイレタンクの不具合
- 温水便座の水漏れ
- 便器にヒビが入っている
- トイレタンクや給水管の接続部分
それぞれの原因と対処法方法について紹介していきます。
トイレタンクや便器の結露
1つ目に考えられるのが、トイレのタンクや便器内の水と外気の温度差の違いによる結露です。
特に冬の寒い時期は、トイレのタンクや便器内の水と外気の温度差が激しいので結露ができやすいです。
結露を放置していると、放置している部分が黒ずんだり、カビが繁殖してしまう可能性があるので注意が必要です。
対処法
タンクや便器についた結露が原因の場合は、換気扇で水分を追い出し湿度を下げることが対処方法となります。
また、タンクや便器下の床部分にカバーをつけることでも対処可能です。
トイレタンクの不具合
トイレタンクから水が漏れ、床下に水が溜まってしまっている場合、タンク内のボールタップやゴムフロートに異常が起きている可能性があります。
ボールタップとは先端にボールの浮き玉がある水栓のことで、水面の上下運動による変異がレバーの付け根の弁を開閉します。
一方、ゴムフロートとはトイレのレバーと繋がっているゴムでできた部品のことで、水流を止めるフタの役割を持っています。
これらのパーツが劣化していたり破損していたりすると、水位の調節ができなくなり、タンク内に大量の水が溜まってしまうことがあります。
対処法
トイレタンクが水漏れなどの不具合を起こしている場合は、まず初めにタンクの水位が水位線の上にあるか下にあるかを確認しましょう。
タンク内の水位が水位線の上か下かによって、対処方法が変わってきます。
水位が水位線よりも上にあるケース
水位が水位線よりも上にある場合は、タンクの水位を調整する必要があります。
まずはレバーハンドルを少しずつ回して、水を抜いていきましょう。
その後はタンク内の水位を標準水位に合わせることで、問題を解決することができます。
水位が水位線よりも下にあるケース
水位が水位線の下にある場合は、タンク内のフロートパネルを交換する必要があります。
タンク内を確認してフロートパネルの弁が外れていたら、正しくはめ直すことで問題を解決できます。
それでも直らないという場合は、フロートバルブやパッキンに原因がある可能性が高いです。
その他
他にも、オーバーフロー管の不具合が原因でタンクから水が漏れている場合もあります。
もしオーバーフロー管が折れていたり、外れていたりしたら、すぐに新しいものと交換しましょう。部品はホームセンターに売っています。
ただ、規格はトイレによって様々なので、規格が分からないという方は使用しているトイレのメーカーに問い合わせてみるか、ホームセンターの売り場で聞いてみましょう。
温水便座の水漏れ
これは温水便座と給水管をつなぐ箇所から水漏れが起きて、その水が便器から床へと垂れていき、床が濡れるといった現象です。
主にナットの緩みやパッキンの劣化などが原因として考えられます。
また、タンクを内蔵しているタイプだと、内部タンクの劣化によって水漏れが起きることがあります。
対処法
温水便座から水漏れが発生している場合は、便座と給水管をつなぐパーツに何かしらの不具合があることが考えられます。
ですので、まずは接続部のパッキンやボルトをチェックしてみましょう。
パッキンは経年によって劣化しやすいパーツであり、錆びついていたり磨耗していたりすると、どんなにしっかりと締めても水は止まりません。
そのためパッキンが原因の場合は、ホームセンターなどで新しいものを購入し、既存のパッキンと交換しましょう。
また、年月とともにナットが緩んでしまったというケースも考えられます。
その場合はナットをキチンと締め直すだけで問題は解決します。
便器にヒビが入っている
一般的な家庭で使われているトイレは陶器で作られていることが多いため、経年劣化や座ることで割れてしまうということは殆どありません。
しかし、物をぶつけてしまったり、無理な力を入れた場合には、ひび割れてしまうことがあります。
便器内には常に水が貯められており、トイレを使用すれば大量の水を流すため、当然ヒビ割れから水が漏れることになります。
対処法
トイレのヒビ割れは防水パテやコーキングで補修することができます。
しかし、それはあくまでも一時的な応急処置でしかないため、結局は水道業者を呼ぶ必要があります。
便器のヒビ割れを業者に依頼すると、ほとんどが交換作業になります。
発売されてから10年以内のトイレであれば、補修用の部品が製造されているので、便器のヒビ割れであれば便器のみ、タンクのヒビ割れであればタンクのみを取り寄せることもできます。
トイレタンクや給水管の接続部分
これはタンクと給水管を接続している部分から水が漏れてしまい、床下に溜まってしまうケースです。
接続部分にあるパッキンの劣化、もしくはナットの締め付けが緩いのが主な原因です。
対処法
タンクと給水管の接続部から水が漏れている場合は、パッキンの劣化やナットの緩みが原因となっていることが多いです。
パッキンの劣化が原因の場合は、新しいパッキンと交換することで水は止まります。
ナットの緩みが原因の場合は、緩んでいる部分をきちんと締め直せば、水を止めることができます。
トイレの床の水漏れは放置してはいけない
トイレの床の水漏れを放置していると、床がもろくなってしまうだけでなく、床にカビが発生したり腐食したりすることがあります。
また、マンションなどの集合住宅の場合は、階下のお宅にまで水漏れ被害が及んでしまうことがあります。
そのため水漏れを発見した際は、すぐに水漏れの原因が何なのかを突き詰めて改善することが大切です。
水漏れの対処は業者に任せるのが確実
自分で水漏れを直すことができればそれが一番ですが、状況によっては修理業者を呼ばないとどうにもならないことがあります。
また、無理に1人で作業をすると、トラブルを解決しようとしていたつもりが、状況をさらに悪化させてしまう恐れもあります。
トイレで水漏れが起きた場合は、プロの業者に任せるのが確実です。
プロの業者は専門的な知識と技術を持っているため、すぐに水漏れの原因を突き詰めて対処してもらうことができます。
自分で直すのは無理そうだと感じたら、迷わずプロの業者に依頼しましょう。