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シャワーヘッドからの水漏れに気付いたら、「交換しなきゃ!」と焦ってしまうものです。
しかし、実際には交換が不要な場合もあるため、事前に確認しましょう。
もし交換が必要になっても、比較的簡単におこなえます。
今回はシャワーヘッドの交換について、事前準備や手順を詳しく解説します。
シャワーヘッドから水漏れ!交換が必要?
シャワーヘッドから水漏れしているのを見つけたら、まずは交換が必要かどうかを判断します。
シャワーヘッドの交換が必要なケース
シャワーヘッドの根元(シャワーホースとの連結部分)から水漏れしている場合、シャワーヘッドの交換が必要です。
シャワーヘッドの根元がひび割れていたり、見た目では壊れていなくても内部のパーツが劣化していたりといった理由で、シャワーヘッドの根元から水漏れが発生します。
シャワーヘッドの交換が不要なケース
シャワーヘッドの吐水口から水漏れしている場合は、交換が不要な可能性があります。
シャワーヘッドの故障ではなく、シャワーヘッドの内部に水が残っているだけのケースもあるためです。
まずは、シャワーヘッドを下に向けて中の水を完全に抜きましょう。
ただし、しばらく経っても水が止まらない場合はパーツが劣化している可能性があるため、交換が必要です。
シャワーヘッドの交換前に確認すること
シャワーヘッドを交換する前に、以下の2点を確認しましょう。
シャワーヘッドのタイプ
シャワーヘッドのタイプによって、交換の手順が異なります。
シャワーヘッドのタイプ |
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取り外し可能タイプの場合は、シャワーヘッドのみを外して交換できます。
一体型タイプは、シャワーホースごと交換が必要です。
この場合でも、比較的簡単な作業で交換できます。
シャワーのメーカーと型番
シャワーのメーカーと型番を確認します。
最も確実なのは取扱説明書で確認する方法ですが、シャワーホースとシャワーヘッドのつなぎ目や、水栓にメーカーと型番が書かれていることが多く、こちらでも確認できます。
水栓・シャワーホース・シャワーヘッドは、すべて同じメーカーでそろえるのが基本です。
新しいシャワーヘッドを購入するときは、現在使っている水栓やシャワーホースと同じメーカーで、かつ適合する型番を選びましょう。
どうしても別のメーカーのシャワーヘッドに換えたい場合は、メーカーによってはアダプターが必要なことがあるので、事前に確認してください。
メーカーや型番が確認できない場合や、適合する型番が分からない場合は、メーカーに問い合わせてください。
または、水道修理業者に依頼すると安心です。
シャワーヘッドの交換方法:取り外し可能タイプの場合
ここからは、シャワーヘッドのタイプ別に交換方法を解説します。
まずは、取り外し可能タイプのシャワーヘッドの場合です。
取り外し可能タイプのシャワーヘッドの交換手順 |
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1.シャワーヘッドを反時計回りに回して取り外す
シャワーヘッドを手で反時計回りに回して、取り外します。
水垢が固まっているとシャワーヘッドが取り外しにくくなるため、事前に掃除をしておくとスムーズです。
どうしても固くて回らない場合は、ゴム手袋をはめて手がすべらないようにしましょう。
取り外したシャワーヘッドは、交換後に問題なくシャワーが使えることが確認できるまで保管しておくと安心です。また賃貸物件の場合、退去の際に元に戻す必要があるかもしれませんので、保管しておきましょう。
2.新しいシャワーヘッドを、シャワーホースの金具を回して取り付ける
新しいシャワーヘッドを取り付けます。
このとき、必ずシャワーホースの金具を回して取り付けてください。
特に樹脂製のシャワーヘッドの場合、シャワーヘッド側を回すとねじ山が削れてしまうおそれがあります。
必要に応じて、アダプターを取り付けます。
シャワーヘッドの交換方法:一体型タイプの場合
続いて、一体型タイプのシャワーヘッドの交換方法を解説します。
一体型タイプのシャワーヘッドの交換手順 |
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1.水栓からシャワーホースを取り外す
シャワーホースの取り外しには、水道や蛇口の修理に使うウォーターポンププライヤーという工具が必要です。
ウォーターポンププライヤーは、ネット通販やホームセンター、百均などでも購入できます。
水栓とシャワーホースをつなぐ金具を、ウォーターポンププライヤーを回して取り外します。
2.必要に応じてエルボを交換する
水栓には、シャワーホースと接続するエルボというL字のパーツが付いています。
シャワーホースによっては、エルボごと交換が必要なものもあります。
エルボは、手で90度にひねった後に引き抜くことができます。取り付けは逆の手順でおこないます。
3.新しいシャワーホースを取り付ける
新しいシャワーホースを取り付けます。
シャワーホースの両端のうち、金具の短い方が水栓側です。
手で金具を回して取り付け、最後にウォーターポンププライヤーで固く締めて完了です。
なお、強く締めすぎると金具が破損するおそれがあるので注意しましょう。
水栓やお風呂のリフォームもおすすめ
さて、ここまでシャワーヘッドの交換方法について解説してきましたが、お風呂の設備に不具合が起きたら、水栓や浴室全体のリフォームを検討するのも1つの手です。
リフォームが必要な場合
お風呂のリフォームを検討すべき目安は、設置から20年です。
20年経つと水栓や浴槽も古くなり、トラブルが発生しやすくなります。
古いお風呂では、シャワーヘッドだけ交換してもまた別の箇所でトラブルが発生する可能性が高いため、水栓やお風呂全体をリフォームした方がいい場合もあります。
リフォームにかかる費用
お風呂の水栓のみを交換する費用相場は、本体料金と工事費を含めて3万円〜4万円程度です。
水栓の機能により本体料金が変動し、サーモスタット(自動温度調整)機能がついているものは高額になる傾向があります。
お風呂のリフォームにかかる費用相場は、浴室の造りによって変わります。
浴室の造り | 概要 | 費用相場 |
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在来工法 | オーダーメイド | 50万円〜200万円 |
ユニットバス | 浴槽、壁、床などを工場で製造し、組み立てる | 50万円〜150万円 |
間取りの一部を浴室用に防水加工し、浴槽、壁、床などをすべてオーダーメイドで仕上げる在来工法の場合、大掛かりなリフォームとなるため比較的高額になります。
一方、既製品の浴槽、壁、床を組み立てるユニットバスの場合、施工が簡単なため、在来工法に比べて費用が抑えられます。
最近の浴室は、ユニットバスが主流となっています。
ただし、現在は燃料費や材料費の高騰により費用相場が上がっている可能性があります。業者に依頼する場合は無料見積りに対応している業者を選ぶなど注意が必要です。
まとめ
シャワーヘッドの交換は比較的簡単におこなえます。
特に、シャワーヘッドとシャワーホースが独立しているタイプであれば、特別な工具を使わずに交換ができます。
しかし、浴室全体が古いと、シャワーヘッドだけ交換してもすぐに別の箇所で不具合が起こるおそれがあります。
シャワーヘッドの不具合が起き、浴室全体が古いのも気になる場合は、リフォームを検討してもいいでしょう。