ベランダの排水溝つまりで困っている方も多いのではないでしょうか。
掃除をしないでいつまでも放置していると、次第に排水溝に汚れが蓄積していき、やがてつまりを引き起こしてしまう可能性があります。
この記事では、
ベランダの排水溝つまりの原因と対処方法を紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
「排水溝」と「排水口」の違い
「排水溝」と「排水口」は、異なる箇所を示しているとご存知でしょうか。
排水溝とは排水の通り道となる溝のことで、一般的に住宅の排水溝というと、ベランダなど屋外にあるものを指します。
一方、排水口とは排水用の穴のことを指します。
どちらも排水機能があることは同じですが、形が溝なのか、穴なのかという点で違います。
今回はベランダの排水溝と排水口のつまりについて解説しますので、屋内の排水口のつまりについてお困りの方は、次の記事をご覧ください。
ベランダの排水の仕組み
まず、ベランダからどのように排水されるのかを見ていきましょう。
戸建ての場合
ベランダの床は、排水溝に向かって少し傾斜がついているものが多く、水が自然に流れるようになっています。
排水溝を通った水は排水口へ集まり、雨樋を通って地面へ排水されます。
戸建てでは、排水口は1つであることが多いです。
集合住宅の場合
マンションやアパートでも戸建てと同じ仕組みで排水されますが、戸数が多いため、太い雨樋や排水管が用意されています。
ただ、マンションやアパートでは排水溝が複数の部屋にまたがっていて、排水口も複数の部屋で1つを共有している場合があります。
ベランダの排水溝・排水口つまりの原因と対策方法
ベランダの排水溝や排水口がつまる原因には、以下のようなものがあります。
- 枯葉が排水溝・排水口に詰まる
- ベランダに置いた植木鉢
- その他
それぞれの原因と対策方法について、詳しく見ていきましょう。
枯葉が排水溝・排水口に詰まる
ベランダの排水溝・排水口つまりの原因として最も多いのが、枯葉や木の枝など、風によって運ばれたごみです。
ベランダの排水口に目皿が取り付けてあれば、小まめに取り除くことができますが、目皿がない場合、流れ込んだ枯葉はすぐに詰まってしまいます。
また、枯葉や木の枝だけでなく、風に乗って飛んできた砂が溜まって、ベランダの排水溝・排水口につまることもあります。
対策方法
枯葉や木の枝、砂などの自然の物質が排水溝・排水口に詰まるのを防ぐ方法として、溝全体にカバーをつけるものがあります。
排水溝のカバーは市販品を使用しても良いですし、自分で鉢底用のネットをカットして使うのも良いでしょう。
どれも安価で手に入れることが可能です。また、近頃では縦型の排水溝用カバーも存在します。
縦型の排水溝用カバーは、多少落ち葉などが溜まってもつまりにくい構造となっています。
植木鉢を排水溝から遠ざける
ベランダに植木鉢を置いている場合、植木鉢の土が排水溝に詰まってしまうケースがあります。
植木鉢の土はつまりやすい上に、排水溝・排水口に詰まると圧縮されてしまうので、水が全く流れなくなってしまうおそれがあります。
また、植木鉢に植えてある植物の枯れ葉などもつまりの原因になります。
植木鉢の土が排水溝を詰まらせると思っている人は少なく、実際に詰まってから気づくといったケースがほとんどです。
対策方法
植木の土によって排水溝がつまるのを防ぐには、排水溝にゴミカバーやストッパーを付けるといった方法が挙げられます。
中でもストッキング地の水切りネットや不繊布の水切り袋は、かなり細かい土までキャッチしてくれるのでオススメです。
また、排水溝のカバーを変える・追加するのも有効な方法です。
ネズミや大きいゴミの混入を防ぐ目的のカバーでは、小さな枯葉や土を防げません。
そのため、目の小さなカバーに変えたり、カバーを二重にすることで、小さなゴミの侵入も防げます。
その他
洗濯物を干す時に誤って落としてしまった洗濯バサミや、風で飛ばされてきたビニールなども、排水溝・排水口のつまりの原因です。
ベランダを定期的に掃除していないと、このような予期せぬトラブルも起こり得るのです。ベランダを定期的に掃除していないと、排水溝・排水口にこのような異物が流れて溜まり、予期せぬトラブルを発生させる危険性があります。
対策方法
洗濯バサミやビニールが排水溝につまらないようにするためには、日頃からベランダの掃除を徹底することが大切です。
ベランダはあまり掃除しないで放置しがちですが、目についたゴミを取るなど、定期的な掃除をおすすめします。
ベランダの排水溝・排水口がつまったときの解消法
日頃から対策をしていても、ベランダの排水溝や排水口が詰まってしまうことがあります。
つまりが発生した時は、次の解決方法を試してみてください。
汚れを取り除く
まずは葉や土、ゴミなどの汚れを取り除きます。
排水口の中や目皿の隙間など、手が届かない場所にあるゴミは、針金やトングなど細いものを使って除去しましょう。
取り除くのが面倒だからといって、水で押し流そうとすると、排水管の中でそれらの異物が溜まり、さらに深刻な排水口つまりを引き起こす危険性があるため、対応には注意が必要です。
ラバーカップ(スッポン)を使う
汚れを取り除いてもまだつまりが解消されなければ、ラバーカップを使いましょう。
トイレが詰まった時によく使用されるラバーカップは、ベランダの排水口のつまりにも対応可能です。
排水口にラバーカップを押し当てて密閉し、勢いよく引き上げます。
これを何度か繰り返すことで、奥の方の汚れも浮き上がってきます。
その際、浮き上がってきた汚れを再び流さないように注意してください。
それでもダメなら業者へ
つまりの解消といえば、パイプクリーナーを思い浮かべる方もいるでしょう。
パイプクリーナーは、髪の毛や油などを溶かすための洗剤なので、排水口に詰まった土や落ち葉を溶かすことには向いていません。
つまりの原因を直接取り除く方法や、ラバーカップで取り除く方法で解決できなかった場合には、業者に解決してもらうことをおすすめします。
ベランダの排水溝つまりを予防するには
最後に、ベランダの排水溝のつまりを予防する方法をご紹介します。
こまめに掃除する
ベランダの排水溝のつまりは、飛んできたゴミなどが原因の場合もありますが、主な原因は、枯葉や木の枝、砂、小さなゴミの蓄積です。
そのため、つまりを予防するためには、定期的に掃除する必要があります。
1ヶ月に1、2回の掃除を定期的に行えば、ベランダを綺麗な状態に保ち、排水溝のつまりを予防できる可能性があります。
部屋の掃除をするついでに、ベランダが汚れていないか常日頃からチェックする習慣をつけましょう。
大雨の際はベランダの排水溝の点検を!
集中豪雨や台風により大雨が起きると、河川や下水などの排水が処理しきれなくなり、排水溝や排水口が詰まってしまうおそれがあります。
さらに、排水口の目皿を詰まらせてしまうと排水溝・排水口から雨水があふれて、部屋の中に雨水が入ってきてしまったり、階下に水漏れが起こってしまうことも。
台風シーズンの前には、排水溝・排水口にゴミや落ち葉が詰まっていないか事前に確認しておけば、トラブルを未然に防げる可能性があります。
自力で解決できない場合はプロにお任せしよう
ベランダの排水溝がつまってしまい、自力で解決できそうにない場合には、早急にプロの業者へ依頼しましょう。
無理に1人で作業を進めてしまうと、問題が解消されるどころか、さらなるトラブルに発展するおそれがあります。
ベランダの排水溝が詰まった場合は、プロの業者に任せるのが確実です。
プロの業者は専門的な知識と技術を持っているため、いち早くトラブルの原因を突き止めて、適切な対処をしてもらえます。
また、ベランダの排水溝まわりの修理が必要な場合も、相談するのがおすすめです。
自分で直すのが無理そうだと感じたら、すぐにプロの業者に依頼しましょう。