必要な時間は約 12 分です。
毎日の生活に欠かせない洗面所。
朝は家族で混雑してしまうことも多いのではないでしょうか。
しかし、そんな洗面所が急につまりを引き起こしてしまったら非常に困りますよね。
そこでこのページでは、洗面所のつまりの原因と解決方法について詳しく解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
洗面所のつまりの主な原因
洗面所つまりの原因としては、主に以下の4つが挙げられます。
- 髪の毛
- 水垢
- ぬめり
- 固形物
髪の毛
洗面所つまりの原因の多くは、排水口に溜まった髪の毛によるものです。
特に朝ドライヤーで髪を乾かしたり、身支度を整えたりする際は多くの髪の毛が洗面所に落ちていきます。
すぐに掃除をすればつまりを防ぐことはできますが、朝の忙しい時間帯に毎回掃除をしている人は少ないでしょう。
洗面所を毎日使っていくと、当然ながら髪の毛は排水口内に少しずつ蓄積していきます。
やがては水の通路を完全に塞いでしまい、結果としてつまりの原因になってしまうのです。
水垢
水垢とは、水道水に含まれているカルシウムやマグネシウムなどの金属イオンが固形化したものです。
水垢が排水パイプ内部に付着すると、髪の毛やゴミが引っかかりやすくなってしまいます。
ぬめり
石鹸やシャンプー、ヘアワックスなどのカスが元になったぬめりは、排水パイプに付着しやすいです。
ぬめりは、それ単体でつまりを引き起こすというよりも、髪の毛に絡み付いてさらに多くの汚れを引き寄せる原因となります。
水と髪の毛だけであれば、つまりのキッカケにはならず水がさらさらと流れてくれますが、排水管内部にぬめりが付着し、そこに髪の毛が付着するとその部分が核となりさらなる髪の毛の付着やゴミの付着につながってしまうのです。
固形物
歯磨き粉のフタやアクセサリーなどの固形物も、洗面所つまりの原因につながりやすいです。
基本的にヘアキャッチャーが固形物の落下を防いでくれるのですが、ヘアピンやピアスなどの小さいものだとすり抜けてパイプの下に落ちてしまうことがあります。
そうなると髪の毛やゴミが絡まりやすくなり、結果として水の流れを妨げる原因になってしまうのです。
洗面所のつまりが起きる場所
洗面所のつまりが起きる原因場所としては以下の3つです。
- ヘアキャッチャー
- S字トラップ・P字トラップ
- 排水管・排水パイプ
ヘアキャッチャー
ヘアキャッチャーとは、洗面台の排水口の一番上の部分に取り付けられているゴミ受けのことを言います。
古い洗面台は排水口の一番上の部分にそのままヘアキャッチャーが置かれています。
しかし、比較的新しい洗面台は洗面台のフチに押しボタンがついています。
このボタンを押すとヘアキャッチャーを封鎖する栓が空いて水が流れ、逆にボタンを引くと封鎖する栓が閉まり、水を溜めることができるようになります。
この栓を閉めた状態だと、ヘアキャッチャーにどの程度汚れがついているか目に見えて分からないため、気づいた時には水が流れないほど詰まっていることがあります。
S字トラップ・P字トラップ
洗面台の下の物置の扉を開けると、排水管がカーブを描きながら伸びているのが分かると思います。
排水管によってカーブの仕方には多少の違いがあります。
180度のカーブが2回行われ、床下に向けて排水管が伸びている場合はS字トラップと言います。
一方で、180度のカーブが1回行われ、次に90度のカーブがあり、壁面に向けて排水管が伸びている場合はP字トラップと言います。
排水管内にカーブがあることで、水が流れ終わっても、その部分に水が残るようになっています。
それにより、下水道から流れてくる臭いや虫などが洗面所にくるのを防いでくれるのです。
ヘアキャッチャーがつまりの原因場所でない場合、高確率でこのトラップ部分に何らかの原因があると考えられます。
排水管・排水パイプ
S字トラップから壁、または床に向けて伸びているのが排水パイプで、床下配管につながっているのが排水管です。
排水パイプやS字トラップ、P字トラップなどは、錆び対策として樹脂製のものやステンレス製のものがよく使われていますが、排水管は鉄管や塩ビ管が使われていることが多いです。
鉄管の場合は築年数によって錆が生じ、その錆が進展すると、排水管に穴を開けてしまうことがあります。
一方、塩ビ管の場合は管内に抵抗が少ないので水の流量が多く、汚れも付きにくい性質なので、つまりは起こりにくいです。
洗面所でつまりが起きた時の解決方法
今度は洗面所でつまりが起きた時の解決方法について紹介していきます。
ヘアキャッチャーの掃除する
洗面所つまりの原因場所として最も多いのが、ヘアキャッチャーです。
もしヘアキャッチャーに髪の毛やぬめりが付着している場合は、それらを取り除くことで簡単に問題を解消することができます。
S字トラップ・P字トラップを取り外した上で掃除する
S字トラップ・P字トラップに原因がある場合は、それらを取り外した上で掃除すると良いでしょう。
S字トラップを清掃する際は、まず初めに清掃口がついているかどうかを確認してください。
清掃口がついている場合は、その部分を開けて中を清掃することができます。
掃除の際は中に溜まっている水が出てくることがあるので、あらかじめバケツを下に置いておきましょう。
ラバーカップを活用する
ラバーカップとはトイレなどでよく見かける、棒の先に半円状のゴムのカップがついている洗浄用道具のことです。
洗面所のつまり以外にも、トイレつまりやキッチンつまりなど、あらゆる場所で効果を発揮します。
ラバーカップの使い方ですが、まず最初にフタやバスケット、排水トラップなどを外した状態で、ラバーカップで排水口を覆います。
それからシンクに10センチ程度水を張り、ラバーカップを排水口にゆっくりと押し付けていきます。
一呼吸置いたら、つまりを引き抜くようなイメージで、ハンドルを一気に「ボンッ」と引き上げます。
ピーピースルーを活用する
排水つまりの薬剤にはさまざまな種類がありますが、中でも強力な効果を発揮するのがピーピースルーです。
ピーピースルーとは粉末タイプの洗浄剤のことであり、成分中に3つの除去漂白作用が含まれているのが特徴です。
一般的なパイプクリーナーにも除去漂白作用を持つ成分は含まれていますが、ピーピースルーにはその除去漂白作用が3種類も使われている上、液体で薄めずにパックされているので、より濃厚な状態で汚れに作用します。
使い方は簡単で、ヘアキャッチャーなどを取り外した後、排水口のまわりにピーピースルーの粉末を振りかけます。
そして今度は、先ほど取り外したヘアキャッチャーなどにもピーピースルーを振りかけます。
次に、薬剤の外側から40〜50℃のお湯を注ぎ入れ、排水口にピーピースルーを入れていきます。
外した部品にも同じようにお湯をかけ、その後は30分〜ひと晩放置します。
放置することで排水管内にとどまったピーピースルーが作用して、汚れをどんどんと分解・除去してくれます。
時間が経ったら、最後にシンク全体をすすぎ、ピーピースルーを完全に流したところで作業は完了です。
ピーピースルーを使用する際の注意点
ただし、取り扱う際には注意が必要です。
もしピーピースルーで溶かした水が肌に付着してしまったら、必ずきれいに洗い流しましょう。
付着した状態のまま放置してしまうと、低温火傷となり「ただれ」が起きる可能性があります。
ピーピースルーを使った後は、手や腕までしっかり洗い流すことを忘れないようにしてください。
洗面所でつまりを起こさないための予防法とは
毎日使う洗面台が急につまってしまうと困ってしまいますよね。
洗面台をつまらせないようにするためには、日頃から予防を徹底する必要があります。
洗面台つまりの予防法としては、洗面台を使い終わった後にゴミや髪の毛をすぐに取り除き、ホコリや石鹸の泡を水でよく流すことです。
手洗いでも、洗顔でも、髪を濡らした時でも、その都度掃除することが大切です。
また、固形物も排水口をつまらせる原因になります。
洗面台を使う際はアクセサリー類を必ず外し、万が一落としてしまったらすぐに拾う、などの注意が必要です。
洗面台を常に快適に利用するためにも、予防を日々欠かさず行いましょう。
つまりを解決するならプロの業者に頼もう
自分でつまりを解決できればそれが一番ですが、どうしても解決できない場合はプロの力を借りるしかありません。
特に排水管となると、トーラーや高圧洗浄といった特殊な機械を使わないと、汚れを完全に取り除くのは難しいです。
また、排水管のつまりは目視で確認できないため、つまり箇所を特定するにはプロの知識と経験が必要です。
無理して1人で解決しようとすると、水漏れなどのより大きなトラブルに発展してしまう可能性があるので、直せないと分かったらすぐプロの業者に依頼しましょう。